楽焼「大老樂」出張体験事業
~平成22年3月
市内小・中学校、自治会
沼波工房
井伊直弼がこよなく愛した陶磁器の中で、自ら製作に打ち込んだ「楽焼」の「無料絵付け出張体験」を通し、直弼文化への接触・小中学生等のものづくり体験および彦根地域文化活動への貢献を図ります。また、この活動を継続することにより、学生から市民へ支援の輪を広げ、将来的には「彦根市民発の新たな文化」の萌芽を目指したいと思います。具体的には、市内の小学校へ赴き、直弼公の楽焼の説明を行い、素焼の皿にに絵付け後、焼き上げて急速に冷し、仕上げます。
湖東焼と楽焼
絹屋半兵衛という人が古着商を営んでおりました。京焼(多分、磁器もの)にたいへんな興味を抱き、湖東焼をはじめることになりました。このやきものを、絹屋窯湖東焼と呼んでいます。徳川幕府の大老職であった十二代彦根藩主の井伊直亮がその職を辞して、彦根にもどると、天保十三年(1842)に絹屋半兵衛に対し、突然、藩窯に召し上げを申し付けます。嘉永三年(1850)に直亮が没すると、十三代藩主は直弼に受け継がれます。直弼は各地より名工を招き、職人の養成にも努め、自らも禅や武術、兵学、和歌・国学、陶芸、華道、政治、海外事情など文武両道にわたり、ひたすら修練に励みました。繊細華麗な名品はこの時代に残されたものです。井伊直弼が17歳から32歳までの青春時代を過ごした埋木舎奥庭には楽焼の作業場もありました。
楽焼とは、急熱急冷粘土を使用して1000度前後(通常は1200~1300度)で焼成、取り出し水につけ急冷して作る焼き物です。
以上の主旨を彦根市教育委員会学校教育課に伝え、各小・中学校から体験募集希望を募ったところ、5小学校6クラス142名、3中学校9クラス270名もの応募をいただきました。
応募いただいた中から、沼波工房の力量に見合うものとして厳選させていただき、次の学校に出張させていただくこととなりました。
- 平成21年12月8日(火)10:40~12:15 稲枝北小学校4年
- 平成22年1月13日(水)10:50~12:40 鳥居本中1年・小学校6年
- 平成22年2月2日(火)10:45~12:15 城北小学校6年
保護者の方やお近くで興味を持たれた方は、事前に学校にお申し込みいただければ、楽焼体験の様子を見ていただくことができます。
作業内容
- 資材搬入
- 焼成用窯、ガスボンベ、素材等を学校に運び入れます。
- 絵付け
- 素焼皿に下絵具で好きな絵を描いてもらいます。
事前にお家で構図を考えてもらいます。 - 釉薬掛け
- 絵付けを終えた皿に釉薬を掛けます。
- 焼成
- 事前に温度を上げた楽焼窯に釉薬を掛けた皿をいれます。
- 急冷
- 20分程度焼成後、窯から取り出し、水を入れたバケツで急冷。
- 完成
- バケツから取り出し完成。

