150年祭 - 直弼の素顔 〜資料から読み解く直弼〜

武芸

朱漆塗紅糸威縫延腰取二枚胴具足 しゅうるしぬりべにいとおどしこしとりにまいどうぐそく

朱漆塗紅糸威縫延腰取二枚胴具足

江戸時代後期
彦根城博物館所蔵 井伊家伝来資料

直弼所用の甲冑(かっちゅう)。朱具足で、兜(かぶと)の立物(たてもの)は、藩主所用の甲冑のみに見られる脇立(わきだて)の「天衝(てんつき)」です。井伊家の甲冑は「赤備え」と呼ばれる朱具足を踏襲していましたが、歴代藩主の甲冑には、威しの糸や色や天衝の形に、時代や所用者の好みを反映した違いもありました。直弼の甲冑は、幕藩体制の確立に功のあった2代直孝の甲冑を意識したつくりです。

黒蝋色塗鞘大小拵 くろろいろぬりさやだいしょうこしらえ

黒蝋色塗鞘大小拵

井伊直弼所用
江戸時代後期
彦根城博物館所蔵 井伊家伝来資料

直弼が所用したと伝える指料の大小拵(だいしょうこしらえ)。江戸城に登城する際に用いられる黒塗の正式拵です。江戸時代正保年間(1644~48年)に制定された正式拵の規定は、江戸時代後期には崩れ、黒漆ながら金具に装飾を施したものも見られるようになりますが、この作品では、白鮫皮(しろさめかわ)の柄(つか)に黒糸の柄巻、縁(ふち)や三所物(みところもの)に井伊家の定紋である橘紋を用いるなど、正式拵の規定に忠実なつくりとなっています。

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