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直弼二十二景

第十七景 天寧寺の庭園

埋木舎時代と呼ばれる青年期の直弼は、国学の師であり親友でもあった長野主膳とたびたび天寧寺を訪れ、私的な時間を過ごしたといわれています。

なかでも本堂奥の書院に接する庭園は、直弼がこよなく愛したことで知られています。
佐和山を借景に自然を多く取り入れ、山肌には西国の16大名が寄進した羅漢石像が配されています。
秋にさしかかると庭では萩が咲き乱れ、萩の花を好んだ直弼は親しみを込めて天寧寺を「萩の寺」と呼んでいました。

寺の山門のすぐ脇に建つ直弼と主膳の供養塔には、萩を愛で、ふたりが詠みあった歌が刻まれています。

影うつす 池の錦のその上に なお咲きかかる 糸萩の花        直弼

君がこの 今日の出でまし 待ち得てぞ 萩の錦ぞ 映えまさりける   主膳

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